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平井和正氏がお亡くなりになったそうです。
悲しくてたまりません。
心よりご冥福をお祈りいたします。


我が家は、父親が大のSFフリークで、
SFマガジンが創刊号よりある、という家でした。
父の仕事の都合で転勤が多いせいで、
余分な荷物は持たない、本は図書館で借りる、というのが母の薫陶だったのですが、
そんな中でも父のSFマガジンだけは守り続けられました。

活字中毒で、本がない家で、最後は辞典をひたすら読んでいた私にとって、
父のSFマガジンは唯一の心のオアシスでした。
古かろうが難しかろうがどうでもいい、
とにかくお話が読めるというだけで至高の存在でした。
ずっと昔のバックナンバーからありったけ読みふけりました。

もちろん、子供が読むには不適当なものもたくさんあったのですが、
押し入れにこっそり隠れて読みまくりました。
初期のSFマガジンには、手塚治虫氏の「鳥人体系」などの漫画連載もあり、
小学生の私にトラウマを植え付けたりもしたのですが、
光瀬龍氏の「百億の昼と千億の夜」、筒井康隆氏「脱走と追跡のサンバ」など、
おもしろくておもしろくてたまりませんでした。
ああいう環境でなければ、昔の作品だから、と読まなかったかもしれません。
今考えれば、ものすごい豪華メンバーぞろいなんですけどね。

他にも、石ノ森章太郎氏作画、平井和正氏原作の「新・幻魔大戦」は、
強烈な印象がありました。
好きか嫌いかでいえば、それほど好きではないのですが、
目をそらせないインパクトがありまして……。
(これも、今では考えられないほどの豪華メンツ)

それが頭にあったせいで、古書店で手に取った平井さんの本の数々。
少年ウルフガイシリーズなど後期のものは、
宗教色が強くてあまり惹かれるものはなかったのですが、
初期の「狼男だよ」に始まるアダルトウルフガイシリーズは、
「ルパン三世」を思わせる洒脱っぷり。

そしてそして、なによりハマったのが、「悪徳学園」
この一冊の「犬神明」が、私にとっての平井和正であり、マイベストヒーローです。
(少年ウルフともアダルトウルフとも違います。
 アダルトウルフの性格を持った中学生が主人公。これ一冊こっきり。悔しすぎる)
おかげで、生涯の犬好き、狼好き、変身ヒーロー好きが植え付けられました。


平井和正氏と出会わなければ、
「幻獣降臨譚」も「狼と勾玉」もありませんでした。
本当に本当に寂しいです。
ありがとうございました。

どうか、安らかにお休みください。
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本宮ことは
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